体臭は多くの人が抱えている悩みで、特に足の臭いは男性でも女性でもよくある悩みです。
あまりにも足が臭いため、自分は水虫なのではないか?と思ってしまうケースもよくあります。
足の臭いの基本的な原因は、汗によって繁殖した雑菌やバクテリアですが、中には水虫が関係している場合もあります。
なんと水虫は日本人の4~5人に1人の割合で感染していると言われていたり、最近では若い女性や子供にも増えていて、ロート製薬によると3人に1人の女性が水虫の症状を持っているとされています。
水虫は家族に移してしまう可能性もあり、イヤな臭いを解消するためには、適切な対策を行っていく必要があります。
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足の臭いの原因は水虫!?
たしかに水虫と足の臭いは関係していますが、実は水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)自体が臭いわけではなく、必ずしも「足が臭い=水虫」または、「水虫=足が臭い」というわけではありません。
汗で蒸れてしまう
通常足が臭くなってしまう原因は雑菌やバクテリアの繁殖です。
この雑菌は靴の中の高温多湿の状態を好むため、足に雑菌が増殖してしまい、その雑菌がニオイ成分をつくりだしてしまいます。さらにその雑菌は足の古い角質や垢をエサにするため足は雑菌にとって絶好の住みかなのです。
足が蒸れている状態は雑菌だけでなく、水虫の原因である白癬菌というカビの一種にとっても好都合なので、その分感染しやすくなってしまいます。
つまり、足元が高温多湿で足が臭い状態では水虫も併発してしまいやすくなるのです。
悪化した水虫
趾間(しかん)型や小水疱(しょうすいほう)型などのタイプの水虫の場合、症状が悪化すると炎症してジュクジュクになってしまい、リンパ液が分泌されるようになります。
すると黄色ブドウ球菌などが活発になることで、さらに強烈な足の臭いが発生してしまうこととなります。
爪水虫は臭わない?
足の水虫の種類としては、
- 趾間型
- 小水疱型
- 角質増殖型
- 爪白癬
といったものがありますが、最後の爪白癬(つめはくせん)というのがいわゆる爪水虫で、水虫に合併して発生する爪の病気です。
ただ、この爪水虫の場合は臭いやかゆみがあまりありません。
足の臭いを改善するには?
このように、足と水虫が関係しているのは、単純に足が蒸れることで雑菌が繁殖していることと、水虫が悪化してしまっていることが考えられます。
前者の場合はできるだけ足が蒸れないようにしたり、足を清潔に保つことが大切で、後者の場合は、水虫を治療する必要があります。
雑菌の繁殖を抑える
雑菌が繁殖しやすく水虫に感染してしまいやすい環境を改善するには以下のような方法があります。
- 入浴時に足を入念に洗う(ゴシゴシと擦らずにに優しく丁寧に洗う)
- 職場で靴を脱いだり、家では裸足になったりして極力足が蒸れないようにする
- ウエットティシュなどでこまめに足汗を拭き取る
- 消臭タイプや5本指タイプの靴下を使う
- 木酢液・竹酢液を使って足湯をする
- 冷え性を改善する
- 同じ靴を何日も履かない
- 抗菌効果のあるインソール(中敷き)を使う
- 殺菌効果のあるデオドラントクリームを使う
特に汗を抑える効果と殺菌効果の両方を持っているデオドラントクリームを使うという方法は、手軽で即効性もあるためおすすめです。(※ただし水虫を改善することはできません。)
水虫対策
まず水虫を予防するためには、
- 生活習慣や食生活が乱れて免疫力が低下してしまわないようにする
- 足を常に清潔にしておく
- 家族に水虫の方がいる場合はスリッパや足ふきマットを共有しない
といったことを心がけましょう。
病院での水虫治療
それでもなかなか水虫が改善されないという場合は皮膚科を受診して専門医に相談するようにしましょう。
水虫の治療には数万円の費用がかかってしまうこともありますが、症状に合わせて塗り薬や内服薬を処方してもらうことで半年~2年で完治できる可能性も十分にあります。
水虫だと思っていて診察してもらったところ、水虫ではなかったということもよくあります。もし心配な場合は検査だけでも受けておくことをおすすめします。
まとめ
足裏には汗腺がたくさんあり、汗をかいてしまうことで蒸れて雑菌が繁殖してしまいます。足の臭いの原因はこの雑菌が出すニオイ成分なので、足が臭くても水虫じゃないということも十分に考えられます。
まずは、足が蒸れて雑菌が繁殖してしまわないようなケアを心がけ、水虫は完治できるようにケアを行ったり、医療機関で治療を行っていくようにしましょう。