足の臭いは時として異常な臭いを放ってしまうこともあり、その臭いは「納豆の臭い」、「チーズの臭い」など様々な表現がありますが、中でも「足がカビ臭い」といったケースもあります。
体臭がカビ臭くなってしまうと不安に感じてしまうもので、カビの一種が原因である水虫なのではないか?何か病気が関係しているのか?といった疑問があります。
ここでは、そんな足がカビ臭い場合の考えられる原因や対策をご紹介します。
カビ臭いのは水虫が原因?
カビと言えば水虫を連想するという人も多いと思います。実際に水虫は白癬菌というカビの一種が原因となって発症してしまいます。
ただし、実はこの白癬菌自体には臭いがありません。靴が蒸れたりすることで他の雑菌やバクテリアが繁殖してしまうことや水虫による炎症が原因となって臭いが発生します。
なので、足がカビ臭いからといって水虫だとは限りません。
足がカビ臭い原因は?
臭いの表現方法には個人差があるため、実際には普通の足の臭いなのにカビ臭いと表現している場合もあるでしょうが、もし本当に体臭がカビの臭いである場合は衣類自体の臭いや肝機能の低下などが考えられます。
衣類の臭い
足がカビ臭いと思っているのは靴や靴下に実際にカビが繁殖してしまっているという可能性もあります。
部屋の湿度が高くなってしまうと衣類にカビが繁殖してしまい、体臭がカビ臭くなってしまうことがあります。靴の中や靴底(特に革靴やブーツなど)は汗によって湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい条件が整っているのです。
汗で蒸れてしまうケース以外にも、梅雨の時期に湿度が高くなってしまうことや洗濯物をためてしまうことで靴下にカビが生えてしまうこともあります。
肝機能の低下
靴や靴下がカビ臭いわけではないのに足からカビの臭いがするという場合は、もしかすると病気が原因となっているかもしれません。特に、肝機能が低下してしまうとカビやドブ、雑巾のような臭いが発生すると言われています。
肝臓には様々な役割がありますが、その中の一つに解毒作用があります。肝臓ではアンモニアなどの有害物質を無毒化する働きがあり、食べものにも含まれている臭いの原因となる物質もこの肝臓で分解されます。
しかし、肝臓が弱ってしまうとこのニオイ物質が分解されず、体臭が臭くなってしまいます。
ただ、このような場合は基本的に足の臭いだけというよりは、身体の体臭や口臭が気になってしまいます。
対策
足の臭いを一時的に消す方法としては消臭効果のあるインソールを使ったり、殺菌や汗を抑える効果のあるデオドラントクリームを使うという方法が効果的です。
ただ、同時に足がカビ臭いという根本的な原因を改善することも大切です。
靴などにカビが繁殖してしまっている場合は、専門店に頼んでクリーニングしてもらったり、アルコールなどを使ってカビの繁殖を抑えるようにしましょう。また、カビが増えてしまわないように普段から靴をできるだけ乾燥させておくことが大切です。
また、体臭がカビ臭いという場合はもしかすると肝機能の低下が関係しているかもしれません。肝臓は沈黙の臓器と言われているように状態が悪くても症状が現れにくい場所でもあります。肝機能に不安がある場合は一度専門医に相談して検査してもらうことをおすすめします。
そして、肝機能が低下してしまわないように普段からお酒の飲みすぎ、偏った食事、不規則な生活などを避けるようにしましょう。
まとめ
足の臭いはほとんどの場合が湿度が高い環境で繁殖した雑菌が原因です。ただ、まれに体臭がカビ臭いようなニオイがしてしまうこともあります。このような場合は実際に衣類にカビが繁殖してしまっていたり、肝機能が低下してしまっている可能性があります。まずは原因を考え、適切な対策を行っていきましょう。