病気や体質が原因で足の臭いが気になってしまうことがありますが、その中でも「多汗症」の場合は汗の量が多くなる分、それだけ体臭が気になってしまいます。特に足は汗をたくさんかいてしまうことが多いのできちんと対処しておかないと周りの人にマイナスな印象を与えてしまいます。
多汗症が原因の足の臭い
そもそも足の臭いなどの体臭が気になってしまうのは、汗だけでなく、汗や垢が雑菌やバクテリアによって分解されることが原因となります。そのため、汗が多く出てしまう多汗症の場合は、臭いもキツくなってしまいやすいのです。
多汗症には全身から多くの汗が出る全身性多汗症やわきや足の裏など体のある一部分から出る局所性多汗症があります。局所性多汗症の中でも、足の裏に多くの汗をかくのは、足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)と言われます。
足の裏に多くの汗をかいてしまう原因は?
そもそもなぜ多くの汗をかいてしまうのでしょうか?理由は足裏のエクリン腺が多いなど遺伝的な要因もありますが、足や手の多汗症の場合、精神的な不安や緊張によって交感神経のバランスが崩れることが原因であることがよくあります。
汗をかくことで、臭いや見た目を気にしてしまい、さらに精神的な不安感が増えてしまうという悪循環が起こります。ひどい場合だと、靴下が濡れてしまったり、フローリングに足跡が残ってしまう程発汗してしまいます。
多汗症による足の臭いを改善するには?
自分で行えるケア
大量の汗をかいてそのまま放置しておくと、足の臭いが強くなってきてしまいます。汗が溜まってきたら靴の中がムレないように、こまめに汗を拭き取ったり、靴下を履き替えるようにしましょう。
また、汗を抑えるためのデオドラントクリームを使うのがオススメです。デオドラントクリームでニオイの原因菌を殺菌することもできます。
病院での治療
精神的な発汗の場合精神科に相談する必要がありますが、皮膚科での治療法もいくつかあります。
●塩化アルミニウム液
塩化アルミニウムには汗を抑える作用があり、これを汗をかいてしまう足に塗るだけの方法です。まずは最初にこの方法が使われることが多いようです。
●ボツリヌス注射
ボツリヌス毒素を注射で打つことによって、アセチルコリンという神経伝達物質が減り、汗を抑えることができます。効果は数ヶ月間続き、副作用もあまりない治療法です。
●イオントフォレーシス
足を水に入れ、そこに微弱な電流を流すことを何回か行うことで汗腺が弱り、汗の量を減らすことができるという治療法です。
まとめ
以上が多汗症の足の臭いを改善する方法となります。まずは、汗を抑えたり、菌が繁殖してしまわないためのセルフケアを行っていきましょう。それでもなかなか改善されないようであれば、専門医に相談し、適切な治療受けるのがいいでしょう。