強烈な足の臭いをなんとかしたい、ちゃんと洗ってるのに臭いが改善されない、という時は薬を使ってなんとなできないか?と考える人も多いと思います。
足の臭いを改善する場合は薬というよりも、制汗・抗菌効果のあるクリームを使うという対処が必要となります。
ただ、足の臭いはまれに体の不調や水虫、多汗症が原因となっている場合があり、この場合はそれぞれに合った薬を使うことで改善されることがあります。
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体の不調が原因の場合
足の臭いの原因は主に、足に繁殖してしまった雑菌ですが、まれに体の不調が原因で体臭がキツくなってしまうというケースもあります。
例えば、腸内の環境が悪くなることでニオイが発生してしまっている場合は腸内細菌叢のバランスを整えるための飲み薬を使ったり、肝臓などの他の内臓の不調による体臭の場合も飲み薬を処方してもらうことで改善される可能性はあります。
足だけでなく体臭や口臭も気になってしまうという場合はこれらの体の不調が関係している可能性があるので、抗菌クリームなどを使っても改善されない場合は医師に相談しましょう。
多汗症が原因の場合
多汗症の場合は汗が多く出てしまうぶんそれだけ臭いも気になってしまう傾向にあります。市販の塩化アルミニウム液で対処できることもありますが、薬を使って症状を抑えることも可能です。
臭化プロバリテリン
臭化プロバンテリン(プロバンサイン)という抗コリン剤を使うことでアセチルコリンという伝達物質の分泌を抑えることができ、汗を抑えることができます。
直接臭いに作用するものではありませんが、ワキガの治療としても使われます。ただ、副作用もあるので長期的に使用することはおすすめしません。
精神面に作用する薬
汗が多く出てしまうのは精神的な問題が原因であることもあります。その場合は精神的な不安を抑えるための薬が処方されます。
この薬も副作用のリスクがあるため、医師の指導のもと使用するようにしましょう。
汗を抑える注射薬
汗を抑えるための注射薬というのも存在します。注射でポツリヌス菌を注入することで、エクリン腺から出る汗を抑える効果があります。
このように、多汗症による足の臭いの場合は汗を抑えることで間接的に臭いが改善されることが期待できます。治療を行う場合は、それぞれの薬のリスクを知った上で治療を行うことが大切です。
水虫が原因の場合
厄介なのが水虫が原因の足の臭いです。水虫が原因の場合は白癬菌というカビの一種が原因となっているため、普通の抗菌クリームだけではなかなか改善されないこともあります。
抗真菌薬の登場によって昔に比べると治療は手軽になって、市販薬もたくさんの種類がありますが、完全に治すには根気が必要となります。
水虫の薬の成分
ドラッグストアなどで買うことができる市販の水虫薬にもいくつかの種類があり、ブテナロックでお馴染みの塩酸ブテナフィンやラノコナゾール、塩酸アモロルフィン、塩酸テルビナフィンといった成分が使われています。
市販薬の場合はどの成分が効くのか個人では判断が難しく、合う合わないがあります。1日1回で十分なので根気よく続けて、改善されない場合は専門医に相談して、より強力な処方箋薬を処方してもらうのがいいでしょう。
飲み薬などもありますが、自己判断で輸入品などを購入するのはリスクがあるので、必ず医師と相談した上で使用することをおすすめします。
水虫薬のタイプ
そして、市販の水虫薬の中にも、クリーム、液体、ジェル、スプレーなどのタイプがあります。ジクジクしているタイプの水虫にはクリームタイプやスプレータイプ、カサカサしているタイプの水虫には液体タイプや軟膏タイプなど状況に合わせて使い分けることができます。
一般的な足の臭い対策に使われる薬用クリーム
これまで体調による足の臭いや多汗症・水虫による足の臭いなどに対する薬を紹介してきましたが、それらはまれなケースで、実はほとんどの足の臭いが靴のムレなどによって繁殖した雑菌となります。
そんな一般的な足の臭い対策として使われるのが、医薬部外品である薬用クリームです。
病院に行っても抗菌系クリームが処方されることが多く、市販のものでも制汗効果と殺菌効果のあるデオドラントクリーム があり、スプレーよりもクリームタイプの方がより効果的で持続性もあります。
普通の石鹸で洗うだけではなかなか落ちない足の雑菌を99.999%殺菌することができるので、ニオイケアとしてはかなり有能な薬用クリームです。
まとめ
足の悪臭の原因はいくつかあり、それぞれの状況に合わせて薬を使うことで対処できる場合もあります。ただ、ほとんどの場合は足に繁殖してしまった雑菌が原因となっているので、まずは殺菌効果のあるクリームなどを使って消臭をしていくことが効果的です。