しもやけで悩む人は多く、特に冬はその辛さに頭をかかえるほどという人も少なくありません。さらに、意外と冬だけでなく、夏にしもやけになるというケースもあります。しもやけの直接的な原因は血行不良ですが、足の汗によってさらにしもやけになりやすくなってしまうんです。ここでは、そんなしもやけの原因と対処法をご紹介します。
なんでしもやけになってしまうの?
しもやけは別名で凍瘡(とうそう)と言われ、腫れてしまったり、かゆみや痛みを伴います。酷いときは足が赤黒くなってしまったり、歩くのも辛くなってしまうこともあります。
しもやけの原因は血行不良
しもやけになりやすい条件としては、血行が悪く、寒くて気温差があることで、12月によく起こりやすいとされています。ただ、夏場に1日中冷房にあたっていたりすると夏場でもしもやけになってしまうことがあるので、冷え性の人は油断できません。
なぜ気温差が大きいとしもやけになってしまうかと言うと、寒さによって血管が収縮した状態から温めると、動脈は比較的短時間で元にもどりますが、静脈はなかなか元に戻りません。これによって、足先や手先の血液の循環が悪くなり、しもやけになってしまいます。
足汗でしもやけになりやすくなる
さらに、足に汗をかくことで、さらにしもやけになりやすくなってしまいます。雨の日や雪の日にしもやけになってしまうという経験がある人も多いと思いますが、汗によって湿ってしまうこともしもやけを加速してしまいます。
汗で濡れた足が急に冷えてしまうのは良くないので、仕事中や移送中だけでなく、寝ているときにも靴下などで蒸れてしまわないように注意する必要があります。
しもやけ対策
しもやけの対策としては、血行をよくすることと、汗を抑えることが大切です。すでに重症化してしまっている場合は、専門医に相談するようにしましょう。血行促進やかゆみ止めのための薬やステロイド外用剤などで治療が行われます。
血行が悪くならないように
- 血行促進
血行促進のためには、運動や入浴が定番ですが、足の血行を集中的によくする場合には足湯がオススメです。洗面器やフットバスグッズを使って、40℃程度のお湯で足湯をします。特に、しもやけ対策で有名な方法は、熱いお湯と冷たい水に交互に足を浸ける温冷足湯があります。
- まずは、お湯に1~5分程度足を浸けます。
- 次に水に1~5分同じように足を浸けます。
- これを5回くらい繰り返し、最後に足を乾いたタオルで拭き取りましょう。
他にも、足温器を使ったり、寝るときは湯たんぽなどを使うようにすると冷えを改善することができます。温度差もしもやけにとっては良くないので、暖房に頼りきるのもNGです。
- 足をしめつけるのはNG
血流が悪くなってしまう原因の一つに、靴やストッキングがあります。タイトなブーツやパンプス、ストッキングなどを履くことで、圧迫され、血流が悪くなってしまいます。
おしゃれのためとは言え、しもやけにならないようにできるだけ締め付けてしまうような服装は避けるようにしましょう。
- 食事で血行促進
足湯をしたり、服装に気を使う以外にも、食事で内側から血行をよくするということも効果的です。冷えを改善する食べ物としてはショウガが有名ですが、それ以外にも、血行促進効果のあるビタミンEを含む食材を積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンEを含む食べ物としては、モロヘイヤ、かぼちゃ、赤ピーマン、しそ、アーモンドなどがあります。なかなか食事から取れないという場合はサプリメントなどを活用しましょう。
汗対策
- 蒸れないように注意
汗で靴が蒸れてしまったり、寝ている時に靴下が原因で蒸れてしまいます。できることなら、こまめに汗を拭き取って靴の中が蒸れないようにしましょう。
また、冷え防止のために寝るときに靴下を履くという人も多いですが、素材によっては蒸れてしまって逆効果となってしまいます。蒸れにくい素材のものにしたり、5本指タイプのものにするだけでも結構違ってきます。
- 制汗剤を使う
足に汗をかくとしもやけだけでなく、足の臭いの原因にもなります。実際に血行が悪かったり、冷え性の場合は足の臭いがキツくなりやすいので要注意です。
ただ、現実的にこまめに足を拭き取るのは難しいと思います。そこで、制汗剤を使うことで汗を対策することができます。常に足をサラサラの状態に保っておきましょう。
まとめ
以上がしもやけの原因と対策となります。なってしまうと辛いしもやけですが、血行促進や足汗対策などを適切に行っていくことで予防することができます。
足湯などで血行を良くして、制汗剤で汗を抑えることで辛いしもやけを解消していきましょう。