足汗対策として色々な方法がありますが、体の内側から体質改善ということで漢方を使うこともできます。即効性はなく、効果を実感するには時間がかかりますが、根本的に体質から改善できるというメリットがあります。ここでは、足汗などの汗対策に効果的な漢方や漢方薬の注意点などをご紹介します。
漢方で足汗対策
漢方を使うことで汗をコントロールすることができます。漢方には様々な種類があり、逆に発汗力を高めるような漢方もあります。数ある漢方の中で足汗を抑える効果が期待できるものを特徴別にご紹介します。
むくみやすく水分の代謝が悪い場合
このような症状には防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)という漢方が使われます。
この漢方は水分の代謝を良くしてくれる働きがあり、体内の水分のバランスを整えてくれることで、手汗、足汗など多汗症を改善する効果があります。中医学では水の代謝が悪いと汗を多くかいてしまうと考えられています。むくみや肥満、ダイエットなどにも効果的です。
他にも水分の循環を良くしてくれる五苓散(ごれいさん)という漢方がありあます。
精神的な緊張で発汗してしまう場合
このような場合には柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)が使われます。
精神面のストレスや緊張も発汗と深く関係しています。柴胡桂枝乾姜湯には体の熱をとってくれる効果もあり、脇汗などの対策としても効果的です。
この他にも足汗対策として使える漢方はいくつかあり、全体的な発汗のバランスを整えてくれる桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)、免疫力を高めて汗っかき対策にも有効な補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、更年期の症状で汗をかいてしまう場合に効果的な六味丸(ろくみじおうがん)や知柏地黄丸(ちばくじおうがん)などなどここでは書ききれないほどあります。
漢方を選ぶには
発汗対策として代表的なものを挙げましたが、漢方薬は他にもまだまだ種類がたくさんあり、足汗の原因も様々です。体質や生活環境によっても変わってくるので、市販の漢方薬を使うより、漢方薬局の薬剤師さんや専門医に相談して症状にあった適切な漢方薬を処方してもらうのがオススメです。
漢方薬の注意点
漢方薬にも副作用がでることがあります。他の薬と併用する場合やアレルギー体質の場合は事前に医師に相談し、合わないと感じたら使用を中止し、処方してもらった専門医に相談するようにしましょう。
まとめ
以上が漢方を使った足汗対策となります。即効性はないですが、体質改善という点では漢方はオススメです。ただ、すぐにはなかなか治らず、汗によって靴がムレてしまったり、それによって臭いが気になってしまうことがあるので、対策として制汗剤を使うことで対処することができます。