靴の臭いが強くなってしまうと、いくら足をキレイにしても足の臭いがすぐに臭くなってしまいます。ニオイを軽減するための消臭スプレーはたくさんありますが、実は最近ではホタテの消臭パワーが注目されています。ホタテを使うなんて逆に臭くなってしまいそうなイメージがありますが、ホタテの貝殻には実は消臭剤としてのパワーが秘められているんです。
ホタテの貝殻の力とは
もともとホタテの貝殻のゴミが大量に蓄積されていて、その処分について問題となっていました。そこで、その貝殻を有効利用する方法として研究されたところ、消臭剤として使えるということが判明したのが始まりとなります。
ホタテの貝殻を高温で処理して、粉々にすることでホタテ貝殻セラミックスができます。これを消臭剤として利用することで、エコにもなり、一石二鳥というわけです。
消臭剤としての効果
このホタテ貝の粉末を水に溶かすことで、強アルカリ性の水溶液となり、抗菌作用を示します。この抗菌力によってロングブーツや革靴などの靴や靴の中敷きの臭いを軽減できたり、水虫対策にも利用できたりしますし、他にもペットの臭い対策、野菜洗浄、まな板やスポンジの除菌などにも使うことができます。
フットケアのためのほたての貝がら石けんというものも売られています。
ホタテで消臭するメリット
- 他の消臭剤は臭いの原因菌をコーティングすることで消臭していますが、ホタテの場合は、菌の内側から分解して消臭するため効果がより長い時間持続します。
- 化学物質を使っていないのでより安全に使うことができます。
- もともとホタテの貝殻が原料なのでそこまで値段が高くありません。
ホタテの消臭剤
ホタテの消臭剤はあまり店舗では見かけませんが、粉の状態の「ホタテ消臭剤スカロー」は楽天でもある部門で1位を獲得したこともある商品です。粉末の状態から作るのはめんどくさいというときは、もともとスプレータイプのものも売っているようです。
足の臭いを直接消すには
ホタテの消臭剤は靴の臭いを消すのにはとても効果的でオススメですが、足の臭いを直接消すためには、汗を抑える効果もある専用のクリームを使うことをオススメします。
ホタテの貝殻の水溶液は強アルカリ性(pH12.5程度)のため肌に使うと荒れてしまう可能性があります。また、肌は弱酸性に保たれているのが理想で、アルカリ性よりも酸性の状態の方が菌が繁殖しにくいのです。
まとめ
以上がホタテの貝殻を利用した足の臭い対策となります。天然素材でエコな消臭剤で、値段もそこまで高くないので靴の臭い解消としてはオススメです。ただ、ホタテの水溶液が強アルカリ性ということと、汗を抑える効果はないので、足の消臭には専用のデオドラントクリームを使うのがベターです。