ケガしたときなどの消毒薬としておなじみのあの「マキロン」がなんと、足の臭いを消してくれるという情報がネット上では出回っています。かなり自己流の民間療法という感じのやり方ですが、殺菌力があるということは確かに足の臭いの原因菌を殺菌してくれることで臭いが解消されるかもしれませんが、実際のところあまりオススメの方法ではありません。
マキロンの効果とは
マキロンは傷口を殺菌・消毒して、皮膚の修復を促すという働きがあります。そのため、理論上は足に繁殖した雑菌を殺菌することができ、それに伴う臭いも軽減することができます。
医薬部外品である「マキロン」や第3類医薬品である「マキロンs」があり、さらにスプレータイプや軟膏タイプもあります。普通のマキロンに、皮膚再生を促す成分や炎症を鎮める成分が加えられ、痔疾などデリケートな部分にも使えるようにしたのが「マキロンs」です。
マキロンの殺菌成分
マキロンに含まれている殺菌成分としては、ベンゼトニウム塩化物という成分で、細菌や真菌類に幅広く抗菌力を持っていることから、足の雑菌も殺菌してくれます。さらに、添加物としてエタノールも入っているので、その効果もあります。
この殺菌効果から、足の臭いだけでなくニキビの治療に使用するという人もいますが、それもあまりオススメはしません。ニキビにはニキビ専用の治療薬を使いしょう。
マキロンのデメリット
傷の消毒薬としてはとても優秀なマキロンですが、健常な肌に使うときはデメリットもあるということを覚えておきましょう。
敏感肌には向かない
エタノールは揮発性が高い物質なので、肌につけると水分が蒸散しやすく、乾燥してしまいます。また、アルコールが刺激となってしまうため、皮膚の中でも足の皮膚は丈夫とはいえ、肌がカサカサの状態の人や敏感肌の人は注意が必要です。ただ、エタノールは殺菌能力としては優れているので、スプレーとして靴の消臭などに使うと便利です。
殺菌力が強すぎる
足の臭いを改善するにはもちろん殺菌をすることは大切ですが、強すぎる殺菌は皮膚に必要な常在菌なども殺菌してしまうことがあり、逆に強い菌が残ってしまうことも考えられます。
まとめ
実際にマキロンで足の臭いが改善されたという声もたしかにありますが、デメリットも存在することも忘れてはいけません。そもそも体臭やニキビをマキロンで治すことができたら、ニキビ薬もデオドラントも必要なくなってしまいます。やはり、ニキビにはニキビの、体臭には体臭の専用のものを使うのが望ましいと言えます。