足の臭いの悩みを持っている人は男女問わずたくさんいます。果たして足の臭いは遺伝的な問題なのでしょうか?
たしかに、ワキガなどの体臭は遺伝的な要因が強いとされています。ただ、足の場合は少し事情が異なります。足の臭いは遺伝ではなく、環境や生活習慣が原因となっているのです。
体臭の遺伝
ワキガは遺伝する
汗腺にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺がありますが、ワキガの臭いの原因となっているのはアポクリン汗腺で、これはもともと持っている人と持っていない人がいます。海外に比べると日本人は少ないですが、これは優性遺伝なので家系にワキガの人がいれば比較的高い確率で遺伝してしまいます。
簡単な見分け方として耳垢がかさかさの場合はワキガ体質ではなく、耳垢が湿っている場合は臭いがキツくなりやすい遺伝子を持っていると言われています。
足の臭いは別物
このように、ワキガは遺伝的な問題が大きいですが、足の臭いに関しては別物です。足の臭いはエクリン汗腺から出る汗が原因で、角質や垢を雑菌が分解することで臭いが発生します。
特に汗をかいて蒸れてしまったり、立ち仕事が多く足の角質が厚くなってしまうなど環境による原因が多いのです。逆に言うと、適切な対処をすることで足の臭いは改善されるのです。
足の臭いでも考えられる遺伝的な要因
このように、足の臭いは基本的に遺伝は関係ありません。強いて言うなら、多汗症の場合は遺伝する可能性があります。汗が多いということはそれだけムレやすく、臭いも強くなる傾向にあります。多汗症に関してはまだ解っていないことが多いのですが、多汗症が遺伝するという可能性は指摘されています。
また、他にも水虫が原因で足の臭いがに気になってしまうこともあります。水虫の直接的な原因は白癬菌という菌ですが、感染しやすい体質は遺伝する可能性も考えられます。
適切なケアを行っていきましょう
とは言え、足の臭いは環境的な要因がほとんどです。遺伝が原因のワキガで悩む人の中には手術を考える人もたくさんいますが、環境が原因の足の臭いなら、適切な対策をすることで臭いを改善できるのです。
靴のムレを抑えたり、菌を殺菌して消臭するなど、このサイトでは色々な足の臭い対策法を紹介しているのでぜひチェックしてみてください。汗を抑えて殺菌することができるデオドラントクリームなどがオススメです。
まとめ
以上が足の臭いと遺伝の関係となります。ワキガと足の臭いは同じ体臭の悩みといってもその原因が別物で、足の臭いはワキガのような遺伝的な要因よりも環境的な要因が強いのです。足の臭いで恥ずかしい思いをしないためにも、靴の消臭や足のケアなどを怠らずに行っていきましょう。