足の臭いはほとんどの場合が汗で靴がムレてしまうことや古い角質がたまってしまうことが原因となりますが、まれに病気が原因で足の臭いが気になってしまうケースがあります。
考えられる病気はいくつかありますが、糖尿病によって体臭や口臭がキツくなってしまうことがあります。
生活習慣病である糖尿病は昔に比べて増えてきているとされていて、予防や対策が必要となります。ここでは、糖尿病と足の臭いの関係や対策についてお話ししていきます。
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なぜ糖尿病になると足が臭くなるの?
糖尿病になることで体臭や口臭がキツくなってしまう理由はいくつか考えられます。糖尿病になることによって免疫が下がってしまうことや糖の代謝や血流が悪くなることなどが原因として挙げられます。
免疫が下がってしまう
糖尿病になると好中球が減ってしまったり、免疫反応が低下してしまったりすることで、感染症にかかりやすくなることがよくあります。
足の臭いの根本的な原因は雑菌やバクテリアの繁殖です。つまり、糖尿病になり、免疫力が低下してしまうことによって、抗菌力が下がり、菌が繁殖してしまい、結果として足の臭いが気になってしまいます。
この場合は、足だけでなく体臭や口臭も強くなってしまう傾向があります。
糖の代謝が悪くなる
糖尿病になると、インスリンが不足してしまい、糖の代謝が悪くなってしまいます。すると糖の代わりに脂肪分がエネルギーとして使われます。
この時に発生するケトン体という物質が体臭の原因で、よく「甘酸っぱいニオイ」や「ツーンとするニオイ」、「飢餓臭」などと表現されます。
このサイトでは極端なダイエットをすることでも体臭が臭くなってしまうことがあるとお話ししていますが、この場合の原因物質も肝臓でつくられるケトン体で、ダイエット臭と言われています。
この場合も足だけでなく、体臭や口臭、尿にも臭いが現れることがあります。
また、これは大人だけでなく、子供でも当てはまることで、ペットボトル症候群という病気などもあり、普段から糖分を過剰摂取したりしないように注意しましょう。
血流が悪くなってしまう
糖尿病になると、血糖(ブドウ糖)が高濃度になることで、血液がドロドロになってしまいます。すると足の先まで十分に血液が行き届かなくなってしまいます。
血流と体臭は一見関係ないように思えますが、実は冷え性や血流の悪化も足の臭いの原因となってしまいます。
このように糖尿病になることで、足の臭いが気になってしまう原因はいくつか考えられます。
この他にも、糖尿病によって引き起こされる合併症である神経障害によって汗をかきやすくなってしまうことなども原因として考えられます。
合併症の症状は糖尿病の初期症状とは違い、病気が進行してしまっている状態なので、身に覚えがある場合は早めに医師に相談するようにしましょう。
対策
足の臭いを改善するには、消臭専用のグッズを使うことで抑えることができますが、糖尿病が原因の場合は、根本的な病気の改善が必要です。
足の臭いを抑えるには
足の臭いを抑えるには、繁殖してしまった菌を殺菌する必要があります。デオドラントクリームなどをうまく活用することで対処していきましょう。
糖尿病を改善するには
糖尿病を予防・改善するには、食生活や生活習慣を見直す必要があります。
食事が高カロリーになりすぎないように気をつけたり、適度に体を動かすことで糖尿病が改善されることがあります。
ただ、糖尿病は先天性のものもあるので、これだけでは改善さないこともあります。定期的に健診を受けたり専門医に相談する必要があります。
まとめ
足の臭いや体臭・口臭が気になってしまう場合は、もしかすると糖尿病が原因となっているかもしれません。まずは臭いの原因を考え、適切に対処してく必要があります。
また、定期的に健康診断を受けてチェックしてもらうことも大切です。